車を選ぶ時に何を基準にされているでしょうか?
安全性や機能・価格など様々な項目があるかと想います、色もその中の1つだと想います、ただ色はイメージだけでなく安全性にも関わってきます。
というのも事故の少ない色、多い色というのが存在します、今回はその色となぜ事故に関わるかを書いていきます。
事故と色の統計
事故の多そうな色というと、赤色と思われる人が多いかもしれません、それは赤が危険のイメージを持っているからです。
ただ実際に調査されて結果では、1番事故の多かった色は「青色」となっています。
1位 |
青 |
25% |
2位 |
緑 |
20% |
3位 |
灰色 |
17% |
4位 |
白・クリーム色 |
12% |
5位 |
赤色 |
8% |
資料:野村順一「カラー・マーケティング論」
後退色と進出色
1位が青で、赤は5位となっています、では、なぜ青色がこのように高いかという話をしていこうと思います。
先に結論から言うと青は、近い距離にあっても遠いと誤認しやすいので事故が起こりやすくなっています。
この上の図をみてください、赤いほうが前に出ている感じがするのでは無いでしょうか。
この2つの図は同じ大きさなのですが、心理的に違って見えます、この時近くに見える色を進出色と言い、遠くに見える色を後退色と言います。
この影響は主に色相が関係しています、赤・オレンジ・黄色などの色ほど近づいてみえて、青などは遠くにあるように見えます。
この効果も様々な所でつかわれています、例えば進出色でつくられてPOPと後退色では消費者に与える魅力の度合いが違います。
さらに日常の中でも取り入れられており、例えばメイクでも使用されています。
顔に立体感を出すために、頬の高い位置 や鼻筋にチークやハイライトをいれ、頬の下にシャドーを入れることが あります。
これは、進出色と後退色を利用して、顔を立体的に見せているからです。ちなみにアイシャドーも後退色の役目を果たしています。
まとめ
今回は車の話から、進出色・後退色の話をさせてもらいました。
もちろん、これだけで車が安全になるわけではないのですが、安全対策の1つとして覚えておいていただけたら嬉しいです。
この進出色・後退色は車の安全だけでなく、狭い部屋を広くみせるなどにもつかえます。
普段色に接している時に色のイメージも意識されているかもしれませんが、このような色の心理からくる距離感なども考えてみると面白いものがあります。